三浦綾子『旧約聖書入門』を読んで

ヴィクトール・エミール・フランクルに少しでも近づこうとして、とうとう旧約聖書までいきついてしまった。
思えば遠くまで来たものだ―の心境。

旧約聖書について何冊か解説書を読んでみたが、最後に読んだ三浦綾子『旧約聖書入門』光文社には引き込まれた。

三浦綾子はご存じのとおり『氷点』の著者で、敬虔なクリスチャン。
単なる旧約聖書の解説にとどまらず、自分の信仰と対比させながら分かりやすく説明している。
しかも高尚な信仰者としてではなく、自分の信仰の浅さを吐露しながらの説明なので、信仰を持たない私にも一字一句が共感できる。
旧約の字面だけからでは、あるいは誤解してしまうようなところも、丁寧に説明されている。

フランクルの思想の底を、あたかも通奏低音のように流れている旧約聖書(フランクルによれば、聖書)の心の一端を見せていただいた気がした。
そして、フランクルにまた一歩近づいた気もしている。

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