チャンスの隣にスタンバイする

悠木そのま先生の『みんなのキャリアデザイン』を読んで、「チャンスの隣にスタンバイすることは成功への第一歩だ」というフレーズに心を動かされた。

2003年のパリダカールラリーで、ライバルのペテランセル選手車の故障により、日本の増岡浩選手が逆転優勝した次第が語られている。
そのま先生は、彼の優勝をこう解説している。
ライバルの故障は偶然である。けれども、彼は「偶然の必然化」をふまえて行動した。勝利を諦めず、2位を守り続け、優勝というチャンスの隣にスタンバイした。もし何か起こったら、偶然のチャンスを成功につなげるためだった。彼は計画どおりに優勝した。

これを「プランド・ハプンスタンス(計画された偶然)理論」というのだそうだ。
そんなに都合のいいことはめったに起こるものではないな―と思っていたら・・・起こった。

2月15日付の日経で、バンクーバーのショートトラック男子1500メートルで、米国代表のアポロ・アントン・オーノ選手が銀メダルをとったことが報じられた。
ゴール直前まで韓国の表彰台独占が濃厚だったが、残り30メートルで2、3位選手が接触して転倒。4番手だったオーノが銀メダルに輝いた。
「・・・全力を尽くしたから悔いはなかったけれど、4位でゴールしても誰かが失格すると思っていた。・・・たとえ決勝に残れなくても笑おうと思っていた・・・」と。

オーノ選手は、ソルトークシティ五輪の経験からも、スポーツは何が起こるか分からないと知っていたのだろう。韓国選手が転倒したことは偶然だが、彼はその偶然を必然化したのだ。
チャンスの隣にスタンバイしていたからこそ偶然を必然化できたのだろう。

そのま先生は、チャンスというものは偶然に訪れるものだ―と言う。
私の目の前を、いくつチャンスは駆け抜けていったのだろう。
いくつのチャンスを見送ってしまったのだろう。
目を大きく見開き、チャンスの隣にスタンバイする―そう決心をしてみた。

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