今年のふりかえり―トランジッション

今年も今日が最終日。
2009年は自分にとって大きな節目の年だった。

40年のイナーシャに流されず、なんとか総務部長から社内研修インストラクターへの転身ができた。

今年の1月に総務部長を後任に譲ったが、やはり大きな空虚感を感じた。
その空虚感から救ってくれたのが、ウィリアム・ブリッジズの『トランジッション』理論だった。
トランジッションとは、キャリア理論で「過渡期」と訳されている。
全てのトランジッションは、何かが終わるところから始まる。
私の総務部長としてのミッションが終わったことがまさにそうだった。
そして、トランジッション理論では、それを乗り切る方法として3つの段階をしっかりと踏んでゆくことを教えている。

第1段階:終焉。何かが終わる。そして絶望。
第2段階:過渡期。ニュートラルゾーン。
第3段階:何かが始まる。

何かが終わるが、それで終わりではない。ニュートラルゾーンを挟んで、また何かが始まる。
この理論にはパースペクティブがある。終わりの次に光が見える。
だから、終わりを終わりとしてしっかりと体中で受け止めること。アイデンティティがなくなり、絶望感を受け止める。逃げようにも逃げ場がない。
そんな時期が4カ月ほど続いた。
そのうち、新ミッションの人材育成を立ち上げるために、本を読み、外部の同じミッションのビジネスパーソンとも交流し、社内講師として受講生たちと笑い・泣き―そんなことを続けているうちに、もしかすると、研修インストラクターこそ自分の天職かも知れないと思うようになってきた。
ニュートラスゾーンが終わり、何かが始まった。
心からそう思えるようになったのが、ひと通りの研修を終えた11月。

自分としては、トランジッション理論のおかげで、うまく転身できたと思っている。
やはり『知る』ということは大切だ。
知っているということはパースペクティブを与えてくれる。
来年も楽しみながら学んでいこう。

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