忽然として

弓を引く手順は8つのステップにまとめられている。
その4ステップ目に、打ち起こしといって、矢を番えた弓を両手で静かに持ち上げる動作がある。
簡単と言ってしまえば簡単なのだが、いつもここでつまづく。
先生から「両手に力が入っている!」と注意される。
力を抜いたら弓が手から落ちてしまうだろう!ーと心では反発してみても口には出せない。

今日の練習で、またまた先生から「両手の力を抜くんだよ!」との叱責に近い注意。
どうにでもなれ!
思い切って前腕の力をふっと抜いてみた。

それだ!ーと、先生。
上腕三頭筋にしっかりと力が入って、前腕の力がすっかり抜けている自分に気づいた。
先生の再三の注意が、腑に落ちた瞬間だった。

先生の言葉を信じ、ただただ言われたことを愚直に繰り返す。
そうしているうちに、忽然として何かがやってくる。
これが道なのだーそんなことを感じた。

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