聖人南面而聴天下嚮明而治

日経新聞朝刊に『黒書院の六兵衛』という小説が連載されている。
幕末から明治にかけての、六兵衛という謎の旗本の謎の行動を追っている。
坦々と筋が進みあまり面白いとは言えない。
3月20日の303号は、明治という元号の出典がテーマ。

ふいに六兵衛が立ち上がり、黒書院の隅に設えられた文机に倚った
すわなにごとぞと後を追うて覗きこめば、その筆先は流麗に一文を記すのであった。
聖人南面而聴天下嚮明而治
暫く考えこんでから隼人は思い当たった。
「易経」の一節である。

ここに易経とあるが、正確に言うと「易経」ではない。
易経には孔子が10編の解説書を書いたとされるが、このうちの「説卦伝」という解説書に書いてあることばだ。
少し気になったので。

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